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表音文字・表音節文字・表語文字

 再び「島」より引用します。

 その言語学者は文字の数から直ちにこの文字がアルファベットであることを読み取った。(文字の数というものはアルファベット,すなわち,一音一文字のシステムの場合が一番少なく,音節文字ではそれが増え,表語文字では飛躍的に増えるものである)。…かつて表語文字からアルファベットへと進んだ人類の言語が,この言語では,再びアルファベットから表語文字へと回復しようとする傾向があることに気がついた。

 この文章で,アルファベットは「一音一文字のシステム」と定義されています。

 表音文字の中でも,「音素文字」と言いかえることができるかもしれません。ヨーロッパの主要言語や,キリル文字をつかうロシア語がこれに属するでしょう。英語のアルファベットは26文字。

 次の「音節文字」というのは,一音節一文字のシステム。日本のかな(ひらがな,カタカナ)や,韓国のハングルが代表的です。かなは約50字,ハングルは約2000字。

表語文字」というのは中国の漢字を言っているのでしょう。「一語一文字のシステム」でしょうか。

 よくアルファベットやかなは表音文字で,漢字は表意文字と言われます。でも,表音文字でない文字はありえない。漢字は意味を表すと同時に音も表していますから,表意兼表音文字といえるでしょう。

 日本語の中の漢字は,山(やま),川(かわ)のように複数音節を表しますが,中国(や韓国)における漢字は,一音節一文字の「音節文字」です。中国語では,もともとそれぞれの文字(単音節)が一語(=一つの意味)を表していたので,「表語文字」といえるのでしょう。そして漢字の総数は約5万(諸橋大漢和辞典の見出し語)。

 文字の起源は,エジプトの絵文字と,中国の漢字ですが,どちらも最初は「表語文字」だったようです。

 さて,タイ文字ですが,これがいわゆる表音文字であることは間違いない。でも,音素文字なのか,音節文字なのか,よくわかりません。

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