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文字の壁

 これまでのアルファベット系以外にも,ロシア語や韓国語を学習しましたが,いつも勉強方法はほとんど同じでした。

 まず文字を覚え,単語を覚え,文章を読んで日本語に訳せるようになることを目指す。音声は,文法や語彙学習がある程度進んでから,おもむろに始める(けれども乗り気がしない)。

 韓国語の場合も,まずハングルを覚え,読解を学習し,文章はある程度読めるようになったが,聞く・話すはできないという状態で,韓国に駐在になりました。職場にいる韓国人は日本語が堪能なので,いきおい会話は日本語になってしまう。韓国に住みながら,会話力はなかなか上達しない。

 結局,会話の練習の場は飲み屋でした。

 でも,このように,「文字から入る」学習が自然かというとそうではない。
 言語の本質は音声にある。地球上の数千の言語の大半は「無文字」です。現在,文字のある大言語にしたところで,数万年の歴史の中で,その言語が文字をもったのはここ数百年か,数千年のレベル。子どもたちが言葉を習得するときも,文字が読めない段階でペラペラしゃべっている。

 そう考えると「まず文字を」という学習順序はむしろ不自然なのかもしれません。

 実際,韓国の飲み屋の女性(アガシ)の中には,かなり流暢に日本語は話すけれども,文章は読めないという人が多い。カラオケを歌っているときも,漢字の部分を飛ばしたりする。

 韓国で出会った日本人観光客にも同じような人がいました。片言で韓国語を話すのですが,ハングルはまったく読めないという。韓流(ハンリュウ)ブームで韓国ドラマにはまり,韓国語をドラマで覚えたのだそうです。

 そのほか,ビートルズの歌を全曲暗記していて,特別に勉強しなかったのにいきなりTOEICで高得点をあげた人とか…。

 そんな話は聞くのですが,歌やドラマが特別好きでない私には真似ができない。それで,タイ語の場合も文字から入ろうとしたのが,学習停滞の原因だったのかもしれません。

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