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用語の整理①~子音と母音

 タイ語の文字と発音を学習していると,いろいろ紛らわしい用語が出てきてまごつきます。

 高子音字とか中子音字とか,高声とか平声とか,平音節とか促音節とか…。

 それぞれ別の概念でありながら,タイ語の発音のポイントである「声調」を決定するカギになるので,正しく覚えておかなければなりません。

 ここで今まで出てきた用語を整理しておきましょう。


子音に関する用語①~頭子音/末子音

 頭子音とは,音節の最初に来る子音のこと。
 頭子音は約20種。「kr」のような二重子音もあり,それを加えると約30種です。


 末子音とは,音節の最後に来る子音。末子音には二重子音はありません。種類は,6種類(k,t,p,m,n,ng)。
 このほかに,半母音のi,oと無音の声門閉鎖音 ʔ を加えて,9種類と説明している本もあります。

 なお,韓国語では同じ概念を初声(頭子音)/終声(末子音)という用語を使います。


子音に関する用語②~有気音/無気音

 有気音/無気音は子音の発音の種類で,日本語にはない概念です(韓国語にはある)。

 有気音は発声のときに息を伴う音,無気音はその反対で息を伴わない音です。

 有気音:無気音のペアは,

k:kh  t:th  p:ph  c:ch

の四つがあります。

 韓国語にはsの無気音(濃音という)もありますが,タイ語にはありません。

 日本語にない区別なので,日本人には聞き取りも発声も難しいようです。

 なお,日本語には代わりに有声音/無声音の区別があります。

 有声音は声帯が震える音,無声音は震えない音です。

k(か):g(が)  s(さ):z(ざ)  t(た):d(だ)  p(ぱ):b(ば) 

 このうち,タイ語にあるのはだけ。タイ語にない(や)は,タイ人にとってはきっと難しいのでしょう。

 タイ語の有気音/無気音はどちらも声帯が震えない無声音です。

母音に関する用語①~長母音/短母音

 長母音は文字通り長く発音する母音,短母音は短い母音です。

 タイ語ではこの二つをはっきり区別するだけでなく,声調の決定にも大きな役割を果たします。


母音に関する用語②~単母音/二重母音その他

 単母音は一種類の音よりなる母音。二重母音は単母音が二つ重なった母音です。
 単母音の数は9種類。そのそれぞれが長母音と短母音を持ちます。
 二重母音のほうは,三重も含めて20種類ぐらいあるようですが,本によって分類が違い,正確なところはよくわかりません。amというような音を母音扱いする場合もあります。

 このほかに真性母音,余剰母音という分類をしている本(たとえばデイリー日タイ英/タイ日英辞典,三省堂,2005年)もありますが,真性母音は単母音を指すと思われます。余剰母音は二重母音の中の一部を指していると思われますが,分類する意味がよくわかりません。

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