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タイ語の発音表記


タイ語の発音表記は,学習書により,いろいろなやり方が工夫されています。

辞書のように発音記号を使うもの,カタカナ表記のもの,カタカナ表記に声調記号を加えたもの,などです。

本ブログが勝手にリンクしているアメリカのサイトは,ローマ字表記。そして韓国の学習書は,当然ハングル表記です。

 発音記号以外は,タイ語の発音を完全に表記することはできません。

 特に,日本語のカタカナはつらい。ときどき声調記号なしのカタカナ表記の本を見かけますが,これはほとんど役に立たないといっていいでしょう。

 カタカナ表記でタイ語を表しにくいのは,日本語の子音,母音の数が少ないためです。9つあるタイ語の単母音を,日本語の5母音で表すのは無理。

 子音も,有気音/無気音,二種類のrは区別できないし,ng音も表せません。

 そして日本語は開音節(母音で終わる)言語ですから,末子音(音節末の子音)を表せない。


 その点,韓国語の文字であるハングルは,タイ語の音を表記するのに日本語よりずっと有利です。

 まず,子音と母音の数が日本語よりも多い

 有気音/無気音の区別がある。

 閉音節言語なので,末子音を表記できる。


 試みに,タイ語の子音をハングルで表してみましょう。

[k] 

[k
ʰ]คฆ 

[b]
 

[p]
 

[p
ʰ]พภ 

[d]ฎด 

[t]
ฏต 

[t
ʰ]ฑฒทธ 

[c] 

[c
ʰ]ชฌ 

[s]
ศษส 

[m] 

[n]
ณน 

[h]
 

[l]ลฬ 

[j]
ญย 

[w]
 

[r]
  ×

[f]
 ×

[ŋ]
  ×

[
ʔ] ×


韓国語で表せないタイ語の子音は,[r] [f] [ŋ] [ʔ] の4種。

ただし,末子音の
[ŋ]は表すことができます。


次に母音を見てみましょう。


[a]- 

[u]- 

[i]  -

[ɯ] - -

[e] - - 

[ɛ] -  แ-ะ

[ɔ] -อ เ-าะ 

[o]
 - -

[ə]
เ-อ เ-อ ×


 韓国語で表せないタイ語の母音は[ə]の1種のみ。


 ただ,韓国語には長母音と短母音の区別がない。したがって,ハングルもそれを区別する方法がない。それで,音引き(-)の記号を適宜補う必要があります。

 また,「声調」もありませんから,声調を表す発音記号も使わなければなりません。

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