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タイの煙草(2008/9/29記)

 日本では今年の夏から,taspoがないと自販機で煙草を買えなくなりました。9月現在,推計喫煙人口の30%以上に普及したとのことですが,私はまだ持っていません。

 実は韓国から戻って以来ここ1年,日本国内で煙草を買ったことがほとんどない。だいたい月1~2回海外出張があるため,そのたびに免税店で煙草を1カートン+α買ってくるので,自宅には常に4カートンぐらいの買い置きがあります。

 韓国,台湾,タイ,ブラジル…。それぞれの免税店ごとに,パッケージが少しずつ異なります。

 いちばん派手なのがタイの免税店で購入したもの。日本の煙草に限らず,外国産煙草はパッケージのほぼ全面に色あざやかな写真が印刷されている。赤,ピンク,肌色の混じった色合いなのですね。

 最初は,ちょっと変わったパッケージだなぐらいにしか思っていなかったのですが,よくよく見るとグロテスク。人間の解剖写真なのです。

 それも取り出した肺の標本ではなく,死体そのもの。肺ガンで死んだとおぼしき人の胸を中央から切り裂き,真っ黒になった肺をえぐっている写真です。タイ語を解読してみると,「喫煙は肺ガンをもたらします」といった内容(たぶん)。

 この写真には5種類ぐらいあり,最近の出張で買ってきたキャスター5ミリのパッケージは,鼻や口にスパゲティー状に管を差し込まれた瀕死の患者の写真。その横に心臓らしき写真(たぶん合成)が添えられている。タイ語は,「喫煙は心臓を害し,死にいたります」。

 微笑みの国タイですが,この表示にかんしては容赦ない。

 5つのデザインのうち,趣向の変わったものが一つある。ほっそりした色白の手に水をかけている写真です。涼やかな写真で,煙草が美味しくのめそうです。

 しかし,この写真,タイ人にとっては強烈なイメージを与えるらしい。水はいわゆる「死に水」なのだそうです。日本で「死に水」と言えば,臨終の人の唇を水で濡らすこと。タイでは,手に水をかけるようです。

 タイの煙草,なんとなく手が遠のき,あとから買ってきた別の国の免税店の煙草を先に吸ってしまうため,家の戸棚にたまりつつあります。

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