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2009年6月

物語を読む~うそつき少年①


原作は以下。

羊飼いがヒツジの群を村から遠く追って行きながら,いつもこんな悪さをした。大声で村の人に助けを求めては,オオカミがヒツジを襲いに来た,と言ったのだ。

二度三度は村人たちも慌てて飛び出して来て,やがて笑い物にされて戻って行ったが,とうとう本当にオオカミが来てしまった。

ヒツジの群が分断され,羊飼いは助けを求めて叫んだが,村人はまたいつもの悪さだと思って,気にもかけなかった。こうして羊飼いはヒツジを失ってしまった。

嘘つきが得るものは,本当のことを言った時にも信じてもらえぬこと,ということをこの話は説き明かしている。

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物語を読む~金の斧②



タイ語版では,原作の後半にある,欲張りな男は出てきません。また,正直な男のほうも,もらった金の斧と銀の斧を売って金をもうけたが,その後もまじめに暮らした,という後日談がついています。

これは原話のほうがおもしろいんじゃないかなあ。


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物語を読む~金の斧①

この話は,全世界に類話がたくさんあって,必ずしもすべてがイソップ起源ではないようです。イソップの原話は以下。

ある男が川のそばで木を伐っていて,斧を飛ばしてしまった。斧が流されたので,土手にすわって嘆いていると,ヘルメスが憐れに思ってやってきた。

そして泣いている訳を聞き出すと,まずは潜って行って,男のために金の斧を持ってあがり,これがお前のものかと尋ねた。

それではないと答えると,二度目には銀の斧を持ってあがり,飛ばしたのはこれかと再び訊いた。

男が首を振るので,三度目に本人の斧を運んでくると,これこそ自分のだと言うので,ヘルメスは男の正直なのをよみして,三つとも授けた。

男は押しいただくと,仲間の所へ行って,一部始終を語った。

聞いた一人がうらやましくなって,自分も同じ目にあいたいと思う。そこで斧を取り上げると,件の川に出かけ,木を伐りながらわざと斧先を渦に投げ入れて,座って泣いていた。

ヘルメスが現れ,どうしたのかと訊くので,斧をなくしたことを語った。

ヘルメスが金の斧を持って上がり,失くしたのはこれかと尋ねたところ,欲ぼけ男は先走りして,まさにそれだと答えた。

神はこれを与えなかったばかりか,自分の斧も返してやらなかった。

神意は正しい者の味方をする,そして同じ程度に悪人の敵にまわる,ということをこの話は説き明かしている。


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物語を読む~子ヤギとキツネ②

これは,原作からかなり変えられています。

タイ語版の,

「踊って,胃の中の草が消化されてからのほうがおいしいよ」

というのは,相当に高度な論理です。

子ヤギの賢さが印象づけられるお話になっています。


個人的には,原話よりも出来がいいと思います。


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物語を読む~子ヤギとキツネ①

原作は以下。

子ヤギが群れから遅れ,オオカミに追いかけられたが,振り向いてオオカミに言うには,

「オオカミさん,あなたの餌食にされることは納得しています。

ただ,のたれ死には嫌だから,踊って死ねるように,笛を吹いて下さいな」

オオカミが笛を吹き,子ヤギが踊っていると,犬たちが聞きつけて,オオカミを追い立てた。

オオカミが振り向いて子ヤギに言うには,

「おれも良いざまだ。肉を捌くのが専門なのに笛吹きの真似なんぞすべきでなかった」


このように,時と所を弁えず事をなす者は,手の中のものさえ得そこなうのだ。


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虫について(2009/2/25記)

 またタイに行ってきました。

 出発の直前,日本は急に暖かくなったり寒くなったり(三寒四温?)で,ちょっと風邪気味。出張中に悪化してはならじと,風邪薬,のど飴を持参でタイに乗り込みました。

 タイは気温30度。しかし,事務所やホテルはクーラーがガンガン効いている。

 案の定,風邪が悪化しました。のど飴も二日目にして舐めつくす。

「タイにものど飴ってあるよね」

「ええ,ありますよ」

「お菓子っぽいのじゃなくて,薬用がいいんだけど」

「じゃ,薬屋さんに行きましょう」

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物語を読む~カラスとつぼ②

タイ語版には,「水差し」を倒そうとしてだめだった,という場面は出てきません。

したがって,原話の

「知恵が力を凌ぐ」

という教訓を引き出すことはできないですね。

そして,石を入れるというアイデアは,子どものカラスがくやしまぎれにやった偶然の行動ということになっている。

このへんはタイで付け加えられた脚色か,翻訳元がそうなっていたのか。

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バンコク便り~風俗産業(2009/2/1記)

 今回,初めて泊まったホテルはスイス系。格式を感じさせる立派なホテルです。

 いつも会社の車で移動するので,何度も来ているのにバンコクの地理がちっとも頭に入りません。ガイドブック片手に自分で歩き回ればいいのでしょうが,出張ですからそんな時間はない。

 飛行機が遅れて夜11時に空港に到着,ホテルについたのは12時ごろでした。

 ところがそんな時間だというのにホテルの周辺はまだネオンが輝いている。お城のような立派な建物に,ピンク系の派手なネオン。後で駐在員に聞くと,このあたりはちょっとした歓楽街だとのこと。

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物語を読む~カラスとつぼ①

前回の「キツネとカラス」と違って,こちらは頭のいいカラス。原作は以下。

喉の渇いたカラスが水差しのところへ行き,何とかしてひっくり返してやろうとした。

水差しはしっかりと立っていて,倒せなかったが,一計を案じて望みを達した。

小石を水差一杯になるまで投げ込むと,水を下から上へと押し上げたのだ。

こうしてカラスは喉の渇きをいやした。

このように,知恵が力を凌ぐのだ。


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バンコク便り~タイ料理(2009/1/30記)

 初日は夜遅くに着いたので食事は機内食で終わり。せっかくタイに来てタイ料理が食べられないのが残念です。

 翌日,別の出張者が仕事を終えて深夜便で日本に帰るというので,ご一緒することになりました。

「おいしい日本料理の店を見つけてね。そこにお連れしようと思うんだけど…」

と駐在員。

(な,なんでバンコクで日本料理食わなきゃなんないだよ!?)

「でも○○さんのフライトの時間考えると,ちょっときついかな。空港と方向が逆だし」

(ホッ)

ということで,事務所最寄りのタイスキのチェーン店,MKに行きました。MKはこれまでもさんざん行ったので正直,飽きているのですが,日本料理よりはよっぽどマシです。

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物語を読む~キツネとカラス②

タイ語版の,キツネのほめ言葉がおもしろい。

「つばさが白鳥のようにきれいだ」

「足が孔雀のようにきれいだ」(孔雀の足ってきれいだっけ?)

「目がタカのようにきれいだ」

イソップでは,カラスは愚かな動物の象徴とされているようですが,実際のカラスは実に頭がいい。自分で割れないクルミを道路に置いて,車に轢かせるという話もあります。

韓国は,カラスは不吉な鳥(凶鳥)として忌み嫌われていますが,日本では「カラスの子」の童謡もあってか,そんなに悪いイメージはない。(ゴミ箱をあさるのはやめてほしいが)

カラスの鳴き声はタイ語でも「カア,カア」。そして,カラスという単語は「カア」。
鳴き声と鳥の名前が正確に一致しているところは,日本のカッコウみたいのものでしょうか。


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バンコク便り~タバコ(2009/1/28記)

 バンコクの免税店で売っているタバコには例外なく死体の写真がついています。それも1種類ではなく,行くたびに新しいバージョンがお目見えする。

 今回買ったキャスターマイルドのカートンには,赤ちゃんを抱いた父親が赤ちゃんに煙を吹きかけている図。

(あ,死体じゃないパターンもあるんだ)

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物語を読む~キツネとカラス①


原話は以下のとおり。

カラスが肉をさらってきて,木のうえにとまった。キツネがこれを見つけ,肉をせしめてやろうと思って,下からカラスにお世辞を言う。

「偉軀堂々,見目うるわしくだれよりも王にふさわしいお方,声さえあればやすやすと王になれるでしょうに」と。

カラスは声ももっていることを示そうとして,肉を放り出すと,高々と声をあげた。キツネはさっと駆け寄るなり,肉をひっつかんで言うには,

「カラスさん,あんたに心もあったなら,万鳥の王となるのに何の不足もなかっただろうに」

考えの足りない人にこの話はぴったりだ。


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バンコク便り~トムカーカイ(2009/1/26記)

 韓国ウォンも暴落しましたが,タイバーツもずいぶん下げた。

 前は1バーツが3.3円ぐらいだったのですが,今回は
2.6円。ありがたいことです。

 いつも行くフードコートは,昼食が30~40バーツ。100円以下です。

 今回はパッタイの太麺(タイ風焼ききしめん)に,トムカーカイというスープを頼みました。白濁したスープに鶏肉とサイコロ状の赤黒い寒天のようなものが入っている。

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物語を読む~ライオンとネズミ②


タイ語にライオンを表す言葉は二つあり,一つはこの物語に出てくるシントー,もう一つはビールの名前にあるシンハー。

ライオンはもともとタイにいない動物。仏教の伝来とともに,想像上の動物としての「獅子」(シンハー)がまず伝わったのでしょう。

現代の,動物園にいるライオンはシントーです。この物語の中でも,シントー。


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