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バンコク便り~二次会(2010年2月24日記)

 いつも,食事のあとに飲み屋に連れていってくれる駐在員があいにくシンガポールへ出張中だったので,飲み屋を自力で探さなければなりませんでした。

 前回の出張時,ホテル周辺を歩いてみたけれど,あるのはパーラーと屋台,服のお店ばかりで,飲み屋は見当たらない。少しでも土地勘があるのは,オフィス引っ越し前に泊まっていたホテルの周辺だけです。

「じゃ,スクンウィットに行きましょうか。前に行った飲み屋の場所ならわかると思います」

 もう一人の出張者も同意したので,タクシーに乗り込みます。

「スクンウィット・ソイイーシプソーン」(スクンウィット街22番通り)


 約1年ぶりに行ってみると,町の雰囲気は同じですが,店は入れ代わりがある。

「あれ,前はここにあったのに…」

 私が何回か行った店はなくなっていました。ソウルと同じで,飲み屋の盛衰は激しいらしい。

「じゃ,適当に日本人相手の店を探そう」

 通りを物色していると,タクシー運ちゃんが

「社長!」

と声をかけてくるのはいずこも同じ。お小遣い稼ぎのポン引きと思われます。

 しばらく歩いて以前には見かけなかった日本語の看板のある店に入ります。

「ラッシャイマセー」

 ママと思しき女性が日本語で話しかけてくる。ぼったくりが心配なので,まずは値段を確認。ウイスキーのボトルが1000バーツ(1バーツ=3円)というのはそんなに高くない。というか韓国のクラブの5分の1ぐらい。これだけですむとは思いませんが,リーズナブルな値段です。

 次に,隣に座る女の子を選べという。もう一人の日本人はタイ語がからきしダメなので,日本語のできる子をお願いしました。

「日本語できるのは~?」

とママが言うと,そこにいた6~7人が全員手を挙げる。

「みんなニットノーイ(少し)だけどね」

とママ。聞けば,この店は1カ月前に代替わりしたばかり。私の隣に座った子は,ニットノーイどころか,ぜんぜんできませんでした。「酒」「灰皿」「氷」といった,酒場基本単語すら知りません。知っていたのはわずかに「タバコ」のみ。片手には「指さし日本語」のような冊子をもっていて,何か言いたいときはページを繰って単語を指し示す。結局,私がとぼしい語彙のタイ語で意思疎通を図ることになりました。

「アーユ・タオライ?(何歳?)」

「シッペーッ(18)」

(18歳!)


 同じ歳の三女の顔が一瞬目に浮かびます。

 とぼしいタイ語の片言で聞き出したところが正しければ,イサーン(東北地方)の出身で,バンコクに来たのが一年前。カラオケで働きはじめたのは1カ月前ということです。下に13歳の弟と11歳の妹がいて,その学費を自分が仕送りするという。

 ちょうど今,大学受験で一喜一憂している娘との彼我の差に目眩がするようです。

 途中で席に立ち寄ったママに聞くと,ここバンコクも不況風が吹いているらしい。われわれがいた二時間ほどの間,同じフロアーにほかの客は来ませんでした。

「ボトルは1年キープできますから,また来てくださいね~」

 次来るのは早くて3カ月後。それまでもつかどうか…。

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