タイ語全般

類別詞

活用とか,複雑な文法事項の少ないタイ語にあって,数少ない特徴的な学習要素が「類別詞」です。

日本語の助数詞,~人,~匹,~個,~本にあたる用法があり,これはわかりやすい。

たとえば,「3人の日本人」というとき,

คน ญี่ปุ่น(日本人)に,สาม(3)と,人の類別詞のคนを並べて

คน ญี่ปุ่น สาม คน(日本人3人)

という。

わかりにくいのは,類別詞が数詞ではなく指示詞や形容詞を受ける用法です。

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十二面相

連合関係の一種として,「発音が似ている」という関係もあります。


タイ語はもともと1音節の言葉だったそうです。

複音節語は単音節の言葉が組み合わさった複合語か,パーリ語,サンスクリット,中国語,英語などから入った外来語。

日本語に比べると,単音節の言葉がたいへん多いのが特徴です。

そして,声調がなく,貧弱な音韻体系しか持たない日本人には紛らわしいものが多い。


たとえば「カオ」。

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複合語の楽しみ

タイ語には複合語が多い。そして,それが面白い。


たとえば,水
น้ำ にまつわる言葉。


น้ำ เย็น 冷たい水 → 水


น้ำ ร้อน 熱い水 → 湯


日本の「水」はそれだけで冷たいという意味が含まれているけれど,
タイ語のナmはH2Oを意味するようです。
だから,水を言うには「冷たい」,お湯を言うには「熱い」をつけないとならない。


น้ำ แข็ง 固い水 → 氷


น้ำ ส้ม オレンジの水 → オレンジジュース(または酢)


น้ำ ปลา 魚の水 → ナンプラー(タイの魚醤)


น้ำ ผึ้ง 蜂の水 → 蜂蜜


น้ำ มัน イモの水 → 油


以上は,食べ物関係。

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品詞の話

 ふつうの語彙集には意味,発音のほかに品詞区分が表示されています。

 代表的な品詞に,名詞,動詞,形容詞などがあります。

 品詞の種類には諸説ありますが,日本語の主要な品詞は

名詞,動詞,形容詞/形容動詞,副詞,助動詞,接続詞,助詞

英語なら

名詞,動詞,形容詞,副詞,助動詞,接続詞,冠詞,前置詞

などが一般的でしょうか。

 英語になく,日本語にあるものが助詞。また日本語になく,英語にあるものが冠詞,前置詞です。あと,関係詞(関係代名詞,関係副詞)も日本語にはない。

 日本語の助詞は英語の前置詞と機能が似ています。ただ,つく場所が違う。助詞は名詞の後に置かれるので,「後置詞」などと言う場合もあります。

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文字と発音,文法,語彙…

文字の学習(1)~(35),声調の学習(1)~(20)をもって,文字と発音の学習が終わりました。

これでタイ語の単語を見れば,よほど例外的なものでないかぎり,正しく発音できるはずです。

でも,文字と発音というのは外国語学習の入口です。

やっとタイ語学習のスタートラインに立ったにすぎません。


なんと長い道のりだったことか! 

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タイ語の発音表記


タイ語の発音表記は,学習書により,いろいろなやり方が工夫されています。

辞書のように発音記号を使うもの,カタカナ表記のもの,カタカナ表記に声調記号を加えたもの,などです。

本ブログが勝手にリンクしているアメリカのサイトは,ローマ字表記。そして韓国の学習書は,当然ハングル表記です。

 発音記号以外は,タイ語の発音を完全に表記することはできません。

 特に,日本語のカタカナはつらい。ときどき声調記号なしのカタカナ表記の本を見かけますが,これはほとんど役に立たないといっていいでしょう。

 カタカナ表記でタイ語を表しにくいのは,日本語の子音,母音の数が少ないためです。9つあるタイ語の単母音を,日本語の5母音で表すのは無理。

 子音も,有気音/無気音,二種類のrは区別できないし,ng音も表せません。

 そして日本語は開音節(母音で終わる)言語ですから,末子音(音節末の子音)を表せない。


 その点,韓国語の文字であるハングルは,タイ語の音を表記するのに日本語よりずっと有利です。

 まず,子音と母音の数が日本語よりも多い

 有気音/無気音の区別がある。

 閉音節言語なので,末子音を表記できる。


 試みに,タイ語の子音をハングルで表してみましょう。

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単語提出基準

 分野別学習語彙リストを一瞥して気づくことは,


語彙に体系性がない


ということでしょう。


 猫があるのに犬がない。

 子供があるのにお母さんもお父さんもない。

 食べるがあるのに飲むがない。

 赤があるのに青がない…。


 これには理由があります。

 単語を選定するにあたり,声調記号のある単語を除外したからです。

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学習語彙


これまでに,250語近い語彙が出ました。

分野別にしてみましょう。

〈動物〉
แมว メーオ 猫 ควาย クワーイ 水牛

ลา ラー ロバ  กวาง クワーng 鹿

แกะ ケ 羊 แพะ ペ 山羊

ลิงリンg サル ชะนี チャニー テナガザル

อูฐ
ウーt ラクダ  ฮิปโป ヒッポー かば 

ยีราฟ  イーラーp キリン เสือ スア トラ

เสือดำ スーアダm ピューマ,黒ヒョウ

นก ノ 鳥 กา カー からす 

ปลา
 プラー 魚 ปลาทอง プラー トーng 金魚

ปูプー 蟹 โลมา ローマー イルカ 

ปลาวาฬ プラーワーn クジラ

แมลง マレーng 虫 ยุง ng  

มด
 モ アリ งู グー ヘビ กบ コp カエル

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長母音と短母音


文字の学習(25)までで,基本的な母音記号がほぼ出揃いました。
ただ,母音記号は出揃いましたが,母音がすべて出揃ったわけではありません。
まだ出ていない母音はこれらの母音記号を組み合わせて表します。
学習した母音記号を長母音と短母音に分けてみると…

[a]  長母音-[-aː]  短母音-[-a] 短母音(末子音付)--[-a-]

[u]  長母音- [-uː]  短母音- [-u]

[i]  長母音- [-iː] 短母音- [-i] - [i] 

[ɯ]  長母音- [-ɯː] 長母音(末子音付)--[-ɯː-]  短母音- [-ɯ]

[e]  長母音-[-eː]  短母音- [-e] 短母音(末子音付)-็- [-e-]

[ɛ]  長母音- [-ɛː]  短母音แ-ะ [-ɛ] 短母音(末子音付)แ-็- [-ɛ-]

[ɔ]  長母音-อ [-ɔː]  短母音(未学習)

[o]  長母音- [-oː]  短母音(未学習) (- [] 

[ai]
 ไ-[-ai] -[-ai]

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末子音の発音

末子音とは音節末に来る子音のこと。

日本語はすべての音節が母音で終わる(開音節)ので末子音は存在しませんが,閉音節の言語,すなわち英語,韓国語,タイ語には末子音があります。

英語の場合,子音の数と同じだけ末子音の種類があります。

b,d,f,g,h,j,k,l,m,n,p,r,s,t,v,z,ng…。

さらに,それが複合してst,pl,ls,nt…など,二重末子音,さらには三重末子音なんていうのもある。

ところが,韓国語は末子音の種類が限られます。

k,t,p,l,n,m,ngの7種類だけです。

sがないのが意外です。

sを表す子音字(ハングル)が音節末に来るとt音になります。

韓国語には有気音/無気音の区別がありますが,有気音を表す子音が音節末に来ると無気化する。


ではタイ語はどうかというと,韓国語よりもさらに少ない。

sがtに変わるのは韓国語と同じ。

さらに韓国語にはあるlの末子音がありません。l,rの音価を持つ子音字が音節末に来るとnに変わるのです。

したがって,タイ語の末子音はk,t,p,n,m,ngの6種類。

なぜこのようなことが起こるのかをちょっと考えてみました。

どうも,末子音そのものが英語と韓国語・タイ語では違うようです。

英語の場合,末子音とはいえ,厳密にいうとかすかに母音がついているような気がする。それでdやgなどの有声音も,sやfなどの摩擦音も音節末で発音できるわけです。

一方,韓国語やタイ語では,末子音は文字通り子音だけ。その後に母音は来ないので,子音の口の形をしたところで終わる。

tやpの音が日本人の耳にきわめて聞き取りにくいのもそれが理由ではないでしょうか。

たとえばt音の場合,舌先を上顎につけた瞬間に終わる。英語の場合はそれをはじいてかすかな母音を発するので,tとdを発音しわけることができるわけです。

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