読解

物語を読む~三匹の子ブタ②

原作はずいぶん残酷ですね。

二人のお兄さんがオオカミに食べられちゃうだけでなく,下の弟は鍋に落下したオオカミをそのまま料理して食べちゃう。

タイ語版では,その残酷さがずいぶん緩和されています。

いちばん上と真ん中の兄は,オオカミに食べられることなく,弟の家に逃げ込み,煙突から薬罐の上に落ちたオオカミは,死ななかったのに,3匹の子ブタたちに危害を加えることなく逃げていき,3人の兄弟は仲良くいっしょに暮らすというハッピーエンド。

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物語を読む~三匹の子ブタ①


これはイソップではなく,イギリスの昔話のようです。ネットで見つけた原作は以下。

昔々あるところに三匹の子ぶたがお母さんぶたと一緒に住んでいました。とても貧乏だったので、子ぶたたちを手放しました。

一匹はわらの家を建てましたが、オオカミが来て家を吹き飛ばして子ぶたを食べてしまいました。

二匹目は木の家を建てましたが、オオカミが来て子ぶたを食べてしまいました。

三匹目の子ぶたはレンガの家を建てました。オオカミは子ぶたを食べようとしますが、何度も失敗。

頭にきたオオカミは煙突から侵入します。鍋に落ちたオオカミを煮て料理して子ぶたがオオカミを食べてしまいました。
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物語を読む~うそつき少年②


タイ語版では,村人がもう一度少年の話を信じることにして,退治に行ったが手遅れだったという筋になっていますね。

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物語を読む~うそつき少年①


原作は以下。

羊飼いがヒツジの群を村から遠く追って行きながら,いつもこんな悪さをした。大声で村の人に助けを求めては,オオカミがヒツジを襲いに来た,と言ったのだ。

二度三度は村人たちも慌てて飛び出して来て,やがて笑い物にされて戻って行ったが,とうとう本当にオオカミが来てしまった。

ヒツジの群が分断され,羊飼いは助けを求めて叫んだが,村人はまたいつもの悪さだと思って,気にもかけなかった。こうして羊飼いはヒツジを失ってしまった。

嘘つきが得るものは,本当のことを言った時にも信じてもらえぬこと,ということをこの話は説き明かしている。

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物語を読む~金の斧②



タイ語版では,原作の後半にある,欲張りな男は出てきません。また,正直な男のほうも,もらった金の斧と銀の斧を売って金をもうけたが,その後もまじめに暮らした,という後日談がついています。

これは原話のほうがおもしろいんじゃないかなあ。


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物語を読む~金の斧①

この話は,全世界に類話がたくさんあって,必ずしもすべてがイソップ起源ではないようです。イソップの原話は以下。

ある男が川のそばで木を伐っていて,斧を飛ばしてしまった。斧が流されたので,土手にすわって嘆いていると,ヘルメスが憐れに思ってやってきた。

そして泣いている訳を聞き出すと,まずは潜って行って,男のために金の斧を持ってあがり,これがお前のものかと尋ねた。

それではないと答えると,二度目には銀の斧を持ってあがり,飛ばしたのはこれかと再び訊いた。

男が首を振るので,三度目に本人の斧を運んでくると,これこそ自分のだと言うので,ヘルメスは男の正直なのをよみして,三つとも授けた。

男は押しいただくと,仲間の所へ行って,一部始終を語った。

聞いた一人がうらやましくなって,自分も同じ目にあいたいと思う。そこで斧を取り上げると,件の川に出かけ,木を伐りながらわざと斧先を渦に投げ入れて,座って泣いていた。

ヘルメスが現れ,どうしたのかと訊くので,斧をなくしたことを語った。

ヘルメスが金の斧を持って上がり,失くしたのはこれかと尋ねたところ,欲ぼけ男は先走りして,まさにそれだと答えた。

神はこれを与えなかったばかりか,自分の斧も返してやらなかった。

神意は正しい者の味方をする,そして同じ程度に悪人の敵にまわる,ということをこの話は説き明かしている。


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物語を読む~子ヤギとキツネ②

これは,原作からかなり変えられています。

タイ語版の,

「踊って,胃の中の草が消化されてからのほうがおいしいよ」

というのは,相当に高度な論理です。

子ヤギの賢さが印象づけられるお話になっています。


個人的には,原話よりも出来がいいと思います。


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物語を読む~子ヤギとキツネ①

原作は以下。

子ヤギが群れから遅れ,オオカミに追いかけられたが,振り向いてオオカミに言うには,

「オオカミさん,あなたの餌食にされることは納得しています。

ただ,のたれ死には嫌だから,踊って死ねるように,笛を吹いて下さいな」

オオカミが笛を吹き,子ヤギが踊っていると,犬たちが聞きつけて,オオカミを追い立てた。

オオカミが振り向いて子ヤギに言うには,

「おれも良いざまだ。肉を捌くのが専門なのに笛吹きの真似なんぞすべきでなかった」


このように,時と所を弁えず事をなす者は,手の中のものさえ得そこなうのだ。


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物語を読む~カラスとつぼ②

タイ語版には,「水差し」を倒そうとしてだめだった,という場面は出てきません。

したがって,原話の

「知恵が力を凌ぐ」

という教訓を引き出すことはできないですね。

そして,石を入れるというアイデアは,子どものカラスがくやしまぎれにやった偶然の行動ということになっている。

このへんはタイで付け加えられた脚色か,翻訳元がそうなっていたのか。

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物語を読む~カラスとつぼ①

前回の「キツネとカラス」と違って,こちらは頭のいいカラス。原作は以下。

喉の渇いたカラスが水差しのところへ行き,何とかしてひっくり返してやろうとした。

水差しはしっかりと立っていて,倒せなかったが,一計を案じて望みを達した。

小石を水差一杯になるまで投げ込むと,水を下から上へと押し上げたのだ。

こうしてカラスは喉の渇きをいやした。

このように,知恵が力を凌ぐのだ。


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